中国四千年の不思議
不思議日記その2
    北京ダックと寧波ダック

    日本でも有名な北京ダック、美味しいですけど高いですよね。
    本場北京の北京ダックを食べに行きました。
    おいしいです、やっぱり。
    パリパリに焼けた皮をネギやジャンといっしょに薄い餅でクルクルってして、パクッ!
    紹興酒なんかといっしょに。。。いいですね。
    砂肝の前菜やスープもいただけて満足、満足。。。
    日本とは違い一人130元ぐらいで満足度高かったです。

    一方、私がいつも行っていた寧波の市場のダック屋さん、寧波ダック(?とは言わない?)
    一羽の半分を皮と身と骨に上手に切り分けてくれて、
    餅とネギとジャンまでついてなんと13~15元!
    家ではもちろん皮だけでなく身もクルクル、骨はスープにして
    紹興酒「古越龍山」の5年ものといただく。。。
    北京ダックとはちょっとちがうけれど、こちらも満足、満足。。。
    柚子?文旦?

    「ざぼん」って果物ご存知ですか?
    そう、夏みかんの大~きいのみたいなアレです。
    九州でよく食べられるのでしょうか。
    中国でも季節になると果物屋さんでゴロゴロしてます。
    中国語で「柚子」と言うらしい(?)です。
    とてもよく似ていて未だによく違いがわかってないのですが「文旦」があります。
    どちらかと言うと文旦のほうが身のきめが細かくて水っぽくて、私は好きです。
    っていうか、どちらも大好きなんですが。

    あの大きな黄色い物体が、何だかいい感じなんです。
    あの色、幸せっぽい、あの大きさ、得したような・・・(ビンボーくさくてスミマセン)

    でも私は食の欲に負けてしまってました。
    大好きなんだけど実は皮をむくのが一苦労。
    果物屋さんの店員さんが独特のナイフで皮を剥いてくれる
    ってことを知ってしまってから私は
    あの大きな黄色い物体を家に持ち帰ることもなく、
    小さくなって白いボソボソの淋しい形はしているけれど
    中身は変わらないとても美味しいザボンを持ち帰り、
    一人手と口を果汁だらけにして満足な笑みを浮かべるのでした。
    (注:恐ろしい姿なので映像化しないこと)


    写真は寧波ではなく旅行に行った桂林近くの路上販売です。
    何だかウキウキしませんか?
    普通しませんかね~
   
    椅子の背もたれカバーの意味

    中国のレストランでは、座った椅子の背もたれに上着を掛けると
    よくその上にカバーを掛けてくれます。
    臭いや汚れがつかないように、なかなかの心遣いです。
    と思いきや。。。

    気の利いたサービスと思い中国人の知人に言ったところ、
    自分の甘さを知ることに・・・
    彼女のお言葉は
    「盗まれないように」   でした。
    そういうことです。盗まれるってことです。
    皆さんも旅行のときにはお手回り品に十分ご注意ください。
   
    花生米

    生活をする土地で食べるものがガラッと変わる生活をしていますが、
    中国でよく食べたものの一つに「落花生」、中国では「花生米」があります。
    皮付き(殻ははずして)のまま、海苔のような海草と塩で煎ったものが一般的です。

    スーパーでは一つ覚えの「花生米 半斤(ホァションミー パンチン)」
    (=落花生を半斤(250グラム)ください)を繰り返していました。
    本当は250グラムもいらないけれど、「パンチン」はよく通じたので。。。

    感動的なのは、「煎り落花生」の他に「茹で落花生」も食べられたことです。
    日本でもあまり知られず、相手にされない茹で落花生。
    静岡では当たり前にあるものだったので、
    中国の地で食べられたのは何だか嬉しかったのです。
    大陸から渡ってきた食べ方だったのかな~でもなぜ静岡?


    写真は茹で落花生も食べられる家の近所の四川料理のお店。
    辛さが唐辛子マークでわかるようになっていて嬉しいお店。
   
    ちょっとそこの。。。

    中国へ行ったことがある方は多分うなずかれることと思いますが、
    ほとんどの日本人が受け入れられない中国の習慣がありますよね。
    そう、道でタンやツバを吐く、おまけに手鼻まで当たり前のようにかんだりして・・・
    しかも若いお嬢さんたちもそれをするんですよね。
    道を歩く私の前を何度それらが飛び交ったことか。。。
    不愉快極まりないです。

    でもそれって中国では当たり前の日常なんですよね。
    日本から行った私がどうのこうの言っても始まらない、
    何百年か何千年か知らないけれど続いている習慣なんです。
    私がんっ十年生きてくるにあったって大切にしていた価値観、常識、良識は、
    あっけなく木っ端微塵にされました。

    国、民族、習慣、細かく言えば人によって、
    価値観、常識が違うんだな~、いろいろな違いを受け入れなくてはいけないな~って
    いろいろ悟ってちょっと大人になりました。
    とはいえ、手鼻うんぬんを「あり」とは思いません。
    やっぱり市場で手鼻をかんでるオヤジから、野菜は買えません。。。
    まだまだ修行が足りませんか?
   
    レレレ♪のおじさん♪

    中国には「レレレのおじさん」がいっぱい!
    (注:おじさんを知らない世代には申し訳ない)
    市場で自転車に乗ったおじさんが「来(ライ)、来、来!」(どいてどいてみたいな?)って
    叫びながら走ってる。
    どう聞いても「レレレ」しか聞こえないのだけれど、コレって寧波語?
   
    自転車タクシー


    写真ちょっと見にくいですけれど、
    寧波の町には「自転車タクシー」なるものが走っていました。
    交通渋滞の元になるということで、
    去年夏から市街乗り入れできなくなってしまったようです。

    街の渋滞は本当にひどいもので、バス、自動車、バイク、電動自転車、
    自転車、自転車タクシー、それに人間が道いっぱいに無秩序に溢れています。
    歩道は段差がひどく、ものがいっぱい出ていて、敷石が波打っていて
    とにかく歩きにくいので車道を歩く人が多いです。

    自転車タクシーは、初乗り8元(約110円)の自動車のタクシーより安いので、
    中国人はよく利用しています。
    が、運賃は交渉次第なので、私としては難易度が高いです。
    遠くまででは多分料金がかさむだろうし、
    ゼェ~ゼェ~息を切らしているのに、
    後ろで涼しい顔をしているのもなんだか~ね。。。

    買い物帰り、大荷物でヤジロベーのようになって歩いていると
    よく声を掛けられたものでした。
    一度ぐらい乗ってもよかったかな~なんて思っています。
   
    豚の顔と鶏の足

    日本でも沖縄などでは豚料理をよく食べるということで、
    市場などへ行けば豚の顔(頭なのですが、あえて「顔」と書きます)が売られているそうですね。
    清水生まれの私は、市場で無造作に並べられているソレは結構ショックです。
    大きいしいくつか並んでたりするともうひっくり返りそうです。
    食事の献立が決まらず、市場の中をグルグルしていると、
    ナントその豚さんの顔がどんどん小さくなっていってしまうではないですか。
    大きい顔もコワイけれど、小さくなって中心しかないのも何だか心が痛みます。。。
    なんだかんだ言ってもちゃんとお肉を食べている自分との折り合いが難しく、
    暗い気持ちになるのでした。。。
    って、そのときだけなんですがね。

    鶏の足(モモではなく足)もなかなかファンキーです。
    コラーゲンが豊富と言うことで、若い女性も結構しゃぶってました。
    たいていのものは口にする私ですが、あれはいけません。
    味がいいのは想像できるのですが、ビィジュアル的に。。。
    鶏の足を口にしている自分を想像すると、かなり怖い図ですし。。。
    コラーゲンはサプリでとることにしました。
    中国人、恐るべし。。。
   
    「逆流ツアー」?。。。


    中国では中秋の名月のころ、
    杭州近くにある銭塘江へ「逆流ツアー」なるものに出かけます。
    幅何キロもある川の水が、潮の干満の差で逆流してくるというのです。
    いつかテレビで観たアマゾン川のものすごい勢いで水が逆流してくる映像を思い出しました。
    日本人会のツアーに私も便乗。

    がっ。。。
    ↑上の写真です。。。
    まっ逆流はしていますが~。
    私が勝手に「ハワイの大波」想像していたのがいけないのですが、
    これじゃ「清水の三保の波、しかも内海」。。。
    しかもめちゃくちゃ暑い日で、中国人はたくさんいるしバスから延々と歩くし・・・
    何だか忍耐力を養う合宿のようでした。
    でもまっ、何ごとも体験することが大切、と切り替え早い私でした。
   
    ついでに 「トイレの不思議2」

    「逆流ツアー」で行ったトイレ、
    仕切りも扉も腰の高さまでしかないタイプです。
    「結構勇気いるな~」と思ったけれど、これからまだバスに乗って帰らなくてはならないから
    勇気をだして人が少なそうなときを狙って挑戦!

    少し順番を待ってたけど、私の後ろに人が来なくて「ラッキー!!」
    たまには私にもラッキーなことあるんだと思ってたら、やっぱりオチがありました。
    用を済ませて立ち上がったら、トイレと外の間の扉が開いてた。。。
    通路にいた数人の男子と目が合ってしまった。。。
    とりあえずもう一度しゃがみましたが、何ともイヤな間でありました。
    どっちがラッキーだったか、選ぶのは究極の選択です。
    この場合、ラッキーだったと思うほうが幸せかな。
    私の知り合いは立ち上がった時点で、
    「さっさと出て!」と後ろのオバサンに言われたそうだから。。。
    人口の多い国は何をするにも落ち着かない。。。


    ↑「逆流ツアー」の帰りに寄った杭州・西湖
   
    月餅、月餅、月餅、月餅・・・・・・・・・

    中秋の名月といえば中国では「月餅」。
    会社からも月餅、お客さんからも月餅、知り合いからも月餅・・・
    そんなに月餅ばかり食べられない!!と言いたい。
    最初のうちは嬉しい、甘いもの好きだし、
    中の餡が小豆、鶯豆、白いんげん、冬瓜(?)いろいろ楽しいし。
    (塩玉子は失敗した~と思うけど)
    でもさすがに8個入り(中国人は8が好き)が4箱も5箱もだと
    飽きて見るのもイヤになってくる。
    2回目のこの季節にはちょっとした恐怖さえ・・・
    人口13億人の中国で、消費される月餅の数が気にかかる。。。
   






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