中国四千年の不思議
不思議日記その4
    公園

    寧波にはちょっとした公園がいくつもあります。
    庭園風のりっぱなもの、ただ芝生があるだけのもの、健康遊具があるだけのものなどなど。
    上の写真の川の向こう側、川沿いに細長い公園があります。

    「中国の人にとって公園はなくてはならない社交の場」なのだ
    と私は勝手に研究結果を出しました。
    上の写真の公園のさらに向こう側(わかりにくいですか?)に
    私のよく通った市場があるため、かなり人々を研究していました。

    早朝から公園は大賑わい。中国って本当に人が多いのですよ。
    皆さんご存知太極拳、扇の舞、剣の舞、ボールを持った体操、なぜか朝からバトミントン、
    体をバシバシたたく体操?いろ~んなことをたくさ~んのグループになってやっています。
    早朝って、夏の早朝はいいですよ、でも冬の早朝、5時半ぐらいなんて真っ暗でしょう。
    一度太極拳の仲間に入れてもらおうと出かけたら、
    真っ暗い中で太極拳をやっているではないですか、かなり不気味です。。。

    昼間の公園もにぎやかです。
    中国語って抑揚があるし、人が多くて声がどんどん大きくなるので
    それはそれは騒々しいです。(失礼。。。)
    カードゲームやったりしていると、すぐに人だかり。
    人が多すぎ~
    昼間の公園、いい大人たちは、働かないでいったい何しているのだろう。

    ところで、公園にいるおじさんたちの洋服の色がほとんど黒かこげ茶なのはナゼ???
    黒とこげ茶が大好きな私でしたが、中国滞在中はちょっと避けていたような。。。
    ビール

    中国の人は、「冷たいものを飲むのは身体に悪い」と言って
    ビールさえも常温で飲んでます。
    日本では考えられませんよね、「夏の常温ビール」。。。
    暑い夏、キリッと冷えたビールをプハ~ッとやるのがいいのに。。。
    中国旅行のビール注文のときは、「冷たい」の「ピン」を必ず入れましょう。
    そういえば、中国の人は「ワインが濃い」と言って、氷でうすめるらしい。。。

   
    パイナップル大好き!!

    中国人はパイナップルが大好き、ついでに私もパイナップルが大好き!
    時々道端で縦割りに8等分ぐらいにしたパイナップルを割り箸に刺して売ってます。
    ちょっと衛生上心配なので買った事はありませんがおいしそうです。

    私はいつも果物屋さんで買います。
    上の写真の果物屋さんは病院の近くにあるお見舞い用のりっぱなカゴ入りなどがあるお店ですが、
    うちの近所には、こじんまりした果物屋さんがたくさんあります。
    小さめのものだったら、5元(70円)ぐらいで買えます。

    一つ買うと皮を剥くのに困ると思いますよね。
    でも大丈夫、頼めば皮を剥いてくれるのです。
    その様子を見るのがまた楽しい!!
    ちょっと変わったナイフで、きれいに剥いてくれるのですよ、これが。
    トゲトゲに斜めに刃を入れてらせん状に上から下へ。
    今度は最初のトゲトゲにVの溝になるようにまた上から下へ。
    ちょっとわかりにくいですかね。
    要するに剥き終ったときは最初のままに見えるけれど、
    家に帰ってトゲトゲをつまんで引っ張ると、
    ナントらせん状に簡単に皮が剥けるわけです。
    あとは輪切りにしてパクッ。
    よく熟していると芯も食べられちゃいます。

    部屋中に充満するパイナップルの香り、ん~んシ・ア・ワ・セ。。。
   
    トイレの不思議4、「仁王様、お許しを~~」

    「中国のトイレでは気を抜くな!」というご教訓をひとつ。
    とある観光地のトイレ、中国人の数に負けないくらいのトイレ数、
    横入りされることもなく、ドアも鍵もちゃんとついてる水洗トイレ
    「珍しく普通じゃん」と適当な場所を選んで入ろうとドアを押したら、
    「ひぇ~~!」
    中に仁王立ちのデカ~イ中国人女性が私を上から睨みつけている・・・
    一瞬息も動きも止まってしまった
    「今、ドア半開きで鍵かかってなかったよね、これ誰?何?どうしよ~」
    頭の中でいろいろなことがグルグル
    とても永い時間に感じた。。。
    何か言葉を発して逃げ出したのは覚えているけれど、
    何語で何て言ったのか。

    すご~く怖かったけど、時間がたってきたら腹が立った
    「ちゃんと鍵しろよ!!」みたいな

    「ドアがあるからドアを閉める、鍵があるから鍵をかける」というのは、
    日本人の常識からきた勝手な思い込みでした。
    「ドアがあってもドアを閉めない、鍵があっても鍵をかけない」
    中国人恐るべし!
    私の用心深い性格は、こういう経験により、さらに用心深くなるのでした

   
    宿題

    普段は人が多く賑やかで活気みなぎる中国ですが、
    生活の時間がゆったりと流れていると感じるときがあります

    中国の朝は早いので、夕飯の時間も早くはじまります
    私の好きなテイクアウトのお店は、5時を過ぎると混んで中国人パワーにやられてしまうので、
    4時50分には買いに行くようにしていたくらいです

    夕方の買い物帰りに時々見た光景です
    中国の一般の家は中が暗いので、よく通りにテーブルを出して
    お父さんがビールを飲みながら新聞を読んで、
    小さな子供がそのかたわらで宿題らしくものをしていました
    お父さんではなく、おばあちゃんがお習字を教えていたりもあったな~
    そういうのってなんでもないことなんだけれど、いいものを見せてもらったな~
    って何だか暖かくなります
    大昔の日本にもあった光景かもしれませんね
    お父さんが夕方5時ごろには家に戻って、仕事の疲れをビールで癒しながら新聞なんか読んで、
    子供がその同じテーブルで、時々お父さんに教えてもらいながら宿題をやって、
    お母さんが晩御飯を作ってくれるのを待つ。。。
    何かいい図ですね、ホンワカと。。。

    って全然違ったりして。
    お母さんに逃げられて、お父さんは朝から飲んだくれていて、
    子供も仕方なく預かっている近所の子だったりして。。。
    私は勝手にいいほうの話を思うことにします
    そのほうは得した気がしますからね


    寧波にはこんな教会もあるのです
   
    パジャマの行進!

    中国の人は日本で言う「パジャマ」でよく外を歩いています。
    片側2車線の大通りも何のその。
    それはそれは日常の当たり前の光景です。

    中国の家は靴を履いたままの生活で、トイレは共同トイレで
    夜外へ行かなくてはならないのなら仕方のないことですが、
    大通りを歩くとなるとちょっと事情が違う気もします。

    「パジャマが外出着」と言われれば仕方のないことのような気もしますが、
    やっぱりだらしがないような・・・
    上下がそろっているからパジャマだけど、下だけならパジャマとは言えないのか
    っていうと、それも違うような・・・
    Tシャツにジャージで寝ていれば、それでそのまま外出着にしてもいいのか
    っていうと、それも違うような。。。

    地下鉄がどこから入るのか考えたら眠られなくなってしまった漫才コンビのように
    今夜も眠られなくなってしまう私でした。。。
    (ちょっと古すぎるネタだったかな~)
   
    水事情

    中国での生活で苦労したことの一つに「水」があります。
    今でこそ日本も上質を求めて飲料水を買う時代になりましたが、
    基本的には水道水も十分飲めるグレードですね。
    中国の水道水はとても注意を必要とする危ないものです。
    私の住んでいた高層高級マンションの水道水も当然危ない水でした。

    まず台所。
    流しには水道水が出る蛇口と、飲料水の出る細い、手を離すと止まってしまう蛇口があります。
    一応飲料用なのですが、何だか怪しいので沸騰させてからしか口にしません。
    普通に飲むのはミネラルウォーターを買ってました。

    ご飯にありつくのも一苦労です。
    お米を研ぐのには水道水で、仕上げに2度飲料用の水道で流して、
    (それもチョボチョボしか出ないので時間がかかる)
    炊くのはミネラルウォーターで。
    炊けてるのか炊けていないのかわからない不思議な炊飯器で、
    炊けたらしいと思ったら少し蒸らして、とっとと食べる。
    これが冷めてしまうとご飯がボソボソになってお箸で食べるのが大変になってしまうからね。
    そしたらそれはチャーハンにする。
    中国滞在中限定で、私はチャーハンの達人になったのでした。


    ↑水辺の風景を見ているだけならね~


    そしてお風呂。
    私が中国に行った夏は、水不足でそれはそれはひどかった。
    シャワーを浴びていると水が臭う。。。
    シャワーを浴びているのに何だか汚くなっているような。。。
    (その水で食器を洗っていたわけです)
    まっそのときはガマンガマンで数日たったある日、
    たまにはお風呂にでも入ろうかな~なんてバスタブにお湯をおとし、
    そろそろかな~なんてバスルームに戻ってみると
    「ガ~~~~ンッ!!」
    入浴剤を入れたわけでもないのにお湯がウーロン茶になってる!!
    本当に倒れそうでした。
    シャワーのときは臭いだけで色はわからなかったけれど、
    お風呂にしたばっかりに、知らなくていいことまで知ってしまった。。。そんな感じ。
    世の中、知らない幸せって本当にあるんだなとつくずく思いました。。。

    これがちょうど一番ひどい水質の頃だったと思います。
    我慢できる頃は入浴剤を入れてごまかして、
    本を読みながらバスタイムを楽しむまでに成長しました。

    まだ熱いお湯が出るだけ恵まれています。(ときどき出なくなったけど)
    知り合いのマンションは、タンクにお湯を貯める方式なので、
    二人続けては入れない、とか
    プロパンガスにメーターが付いていないので、あるとき突然水になってしまい、
    ボンベを換えない限りお湯にはならない・・・とか
    かなり悲惨だったらしい。。。
   
    人との距離

    中国の人は人との距離が何だか近い気がします。
    気のせい??ではないと思います。

    スーパーなどのレジに並んでいると、後ろのおじさんが何だか近い。。。
    息がかかりそうに近い。
    「あ~あっ」という中国人特有の大きなあくびも近い。
    かなり不愉快です。

    私が考えるのには、詰めていないと横入りされるからではないかと思うのですが。
    とにかく人が多くて、横入りなんて日常的ですから。
    本当のところどうなんでしょうね。

    後ろのおじさんが擦り寄ってきて、手に持つ袋からはガサガサ・・・
    そ~っと袋に目をやると、
    何とカエルと目が合った!!!
    かんべんしてくれ~~~
   






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